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下の前歯が出ている…受け口(下顎前突)の治療方法
歯科検診で指摘されやすい不正咬合の一つに、受け口(下顎前突)があります。
今回は、受け口(下顎前突)の原因と治療方法について詳しくご説明します。
受け口(下顎前突=かがくぜんとつ)とは
受け口は前歯の「反対咬合」のことであり、下の前歯が上の前歯より前に出ている・または切端でかみ合っている状態を示すことが多いです。
上の前歯が下の前歯より3mm程度前にでている状態が標準であり、下の前歯がそれ以上前にずれている場合、下顎前突の可能性があります。
下顎前突の原因
あごの骨格が原因の場合
・下あごの骨が大きい
・上あごの骨が小さい
・上下のあごの骨の位置がずれている
などの場合、骨格的な下顎前突となります。
歯が原因の場合
・下の前歯が外側に傾いている
・上の前歯が内側に傾いている
・上の前歯の本数が少ない
などの場合、歯性の上顎前突になります。
下顎前突の治療方法
下の前歯を後ろに移動する(上の前歯の前に出す)
軽度の下顎前突であれば、下の前歯を後ろに移動することで改善することができます。
・上下左右で4本を抜歯して、下の前歯(及び上の前歯)を後ろに下げる
・下だけ2本を抜歯して、下の前歯を積極的に後ろに下げる
・上の歯並びを広げて、上の前歯を前に出す(非抜歯)
などが一般的な方法です。
治療期間・装置の種類
受け口では、骨格的な下顎前突を伴う場合が多いです。
骨のズレが原因の場合、歯を骨格に合わせて精密に調整していく必要があるため、ワイヤーで治療を行うことが一般的です。
前歯のずれが大きい/口元が出ている場合/ガタガタがある
・抜歯
・2〜3年が目安
・ワイヤーが必要
前歯の移動量が大きく、中程度の下顎前突でも改善できることが多いです。
前歯のずれが小さい/口元が出ていない場合/ガタガタが軽度
・非抜歯
・1〜2年が目安
・ワイヤーでの治療が望ましい
*軽度であればマウスピースで治療を行う場合もある
骨格のずれが大きい場合
骨のずれが大きい場合、外科的矯正治療を行いあごの骨を移動することで治療が可能です。
歯並びだけではなく、下あごが目立っている顔貌を大きく改善したい場合には、外科的矯正治療を検討する必要があります。
ご自身のイメージされている矯正治療後のかみ合わせ・見た目をしっかりと担当医に伝えて、どのような治療方法がおすすめなのかを相談してみましょう。
著者

林 在娟(りん ぜよん)
御茶ノ水林矯正歯科 Lim Orthodontic Clinic 院長
略歴
大阪大学歯学部
歯学博士(大阪大学)
日本矯正歯科学会認定医






