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矯正治療を始めるタイミングは?小児矯正と成人矯正
矯正を始めるタイミングは、小児矯正・成人矯正、どちらもOKです。
矯正治療といえば小児矯正を思い浮かべる方が多いですが、20代・30代・40代以上と、大人になってから矯正治療を開始する場合も実際には多く見られます。
この記事では、小児矯正と成人矯正について詳しく見ていきます。
小児矯正とは
小児矯正はこどもの時期に行う矯正治療のことで、第Ⅰ期治療と第Ⅱ期治療に分けて行われます。
第Ⅰ期治療
・乳歯がはえている段階で行うもので、主にあごの成長を利用して永久歯の土台となる骨のバランスを整えるものです。骨格やかみ合わせの状態によって、様々な装置を使用します。
・幼稚園〜小学校くらいのこどもが対象です。
第Ⅱ期治療
・永久歯にはえかわったタイミングで歯並び全体を綺麗に仕上げるものです。ワイヤーやマウスピースによる治療が一般的です。
・中学生以上が開始の目安となります。
小児矯正から開始するメリット
・骨格の矯正を行うことができる ※一部の症例を除く
・矯正治療の開始と終了の時期を早めることができる
小児矯正から開始するデメリット
・小学生のうちから通院が必要である
・治療期間が長くなる傾向がある
成人矯正とは
成人矯正とは一般的に、永久歯から矯正治療をスタートすることを意味します。
現在のその人の骨格に合わせて、歯並び全体を綺麗に並べていきます。
学生の時は時間が合わず通院できなかった・大人になってから歯並びが気になってきたなどの場合、成人矯正を行うことになります。
また、第Ⅰ期治療・第Ⅱ期治療と2回で行うのではなく、一度で矯正治療を終了させたい場合にも、成人矯正(第Ⅱ期治療のみ)を選択することがあります。
治療したいと思った時が開始のタイミングになります。10代・20代はもちろん、30代・40代〜でも、歯周病などがなければ問題なく矯正治療を始めることができます。
矯正治療の目標は最終的に大人の歯(永久歯)を綺麗に並べることです。
永久歯からの開始でも、丁寧に治療を行うことで健康で審美的な歯並び・かみ合わせをつくることができます。
成人矯正では、主にワイヤーやマウスピースを使った治療を行っていきます。
マウスピース矯正
・透明なマウスピースを使った矯正治療で、目立たず清潔に保ちやすいです。
・比較的軽度の不正咬合に使用できます。
ワイヤー矯正
・幅広い治療に対応可能です。E-lineを綺麗にしたい・口を閉じやすくしたいなどのケースではワイヤーによって効率的に治療できることが多いです。
・セラミックブラケット・ホワイトワイヤーなどを使用することで、機能性と審美性をバランスよく取り入れることができます。
部分矯正
・前歯のみの治療の場合はワイヤーまたはマウスピースで部分矯正を行う場合があります。
・治療期間が短く、費用が抑えられることが多いです。
矯正治療は何歳まで始められる?矯正治療を開始する年齢の目安
歯周病が進んでいない、全身健康な状態であれば、何歳でも矯正治療は可能です。
ただし、矯正治療にかかる時間・通院や治療の負担など現実的な理由から、60代までが歯並び全体の矯正治療開始の目安となることが多いです。
患者さんの中には、50代〜60代で仕事や子育てが一段落し、時間の余裕ができたことで治療に来られる方も少なくありません。
虫歯や歯周病がある場合は、そちらの治療を行ってから矯正治療を始める流れになります。
どんな状態からでも、より良い口腔内を目指してどのような治療ができるかをまずは担当医と相談するところから始めてみましょう。
著者

歯科医師 林 在娟(りん ぜよん)
御茶ノ水林矯正歯科 Lim Orthodontic Clinic 院長
略歴
大阪大学歯学部
歯学博士(大阪大学)
日本矯正歯科学会認定医





