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矯正歯科用アンカースクリューとは?おすすめのケースと注意点
矯正歯科用アンカースクリュー、ミニインプラント、TAD(Temporary Anchorage Device)など、矯正治療について調べている方であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回は、このアンカースクリューとは一体何なのか、どういう人におすすめなのか、使用する上での注意点はあるのかについて詳しくお話しします。
矯正歯科用アンカースクリューについて
形状
「矯正歯科用のアンカースクリュー」とは、矯正治療のために使用する直径1.4〜2.0mm、長さ5.0〜8.0mm程度のミニスクリューのことを言います。
他にも「矯正用ミニインプラント」、「TAD(Temporary Anchorage Device)」などと呼ばれることがあります。
通常のインプラント(人工歯をいれるためのもの)と比べるとサイズが非常に小さく、矯正治療期間中の一時的な使用を目的としています。
使用方法・用途
アンカースクリューは歯茎の骨部分に固定して使用します。
スクリュー(骨)を支えに歯を移動させることで、通常のワイヤー矯正よりも自由度の高い歯の移動が可能になります。
通常、ワイヤーと組み合わせて使用することが多いです。
ワイヤー単独では綺麗に治療することが難しい、重度の叢生(ガタガタ)や前突、出っ歯や受け口、開咬(上下の前歯が咬んでいない状態)などの治療に使用されることが多いです。
埋入方法
アンカースクリューを骨につける時にはCTを撮影し、骨の状態や歯の根っこの位置などを確認した上で施術を行っていきます。
インプラントというと大掛かりな手術を想像される方が多いですが、矯正歯科用アンカースクリューの場合は外来診察で部分麻酔により施術されることが多いです。
埋入する部位にもよりますが、通常、虫歯治療の時より少量で部分麻酔を行うことが多く、麻酔が切れれば当日から普段通り食事などが可能です。
アンカースクリューはどういう人におすすめ?
全ての矯正治療でアンカースクリューが推奨されるわけではありません。
軽度〜中程度のガタガタや出っ歯、受け口などではワイヤーもしくはマウスピースのみで治療が可能なことが多いです。
アンカースクリューがおすすめな人は主に以下の通りです。
・通常より大きい前歯や奥歯の移動が必要な人
・開咬(奥歯では咬んでいるのに前歯が当たっていない)など、かみ合わせの高さ修正が必要な人
・局所的に歯が大きくズレている人
12歳以上(できれば20代以上)で骨にスクリューを埋入できること、適切な口腔ケアで炎症を起こさないことなどが条件になります。
使用する上での注意点
アンカースクリューは適切に使用すれば非常に有用な装置ではありますが、骨に直接つける以上リスクや注意点などもあります。
リスク(注意点)
・スクリュー周りの歯茎が炎症する可能性がある
・スクリューに当たっている部分に口内炎が生じやすい
・スクリュー自体がゆるんだり、歯が動いてスクリューと近接することで外れてしまう可能性がある
対策
・歯科医師の指示に従って、適切に口腔ケアを行う
・口内炎が生じる場合、スクリューの位置を修正したりカバーをつけるなどして対処する
・スクリューが外れた場合は、速やかに連絡・撤去して必要があれば再埋入を行う
矯正相談でアンカースクリューを勧められた場合は、ご自身のかみ合わせの治療ではどのようなメリットがあるのか、リスクがあるのか、しっかりと説明を聞いた上でワイヤー矯正の一つの選択肢としてご検討されると良いでしょう。
著者

林 在娟(りん ぜよん)
御茶ノ水林矯正歯科 院長
略歴
大阪大学歯学部
歯学博士(大阪大学)
日本矯正歯科学会 認定医






